こんにちは。
今回はキャンプ地についての話題です。
野球ファンにとって春季キャンプの場所=「宮崎or沖縄」というイメージをお持ちの方が多いと思います。
しかし、集客性や費用等を考えるとそれぞれの本拠地で開催する方がよさそうそうに思えるのですが、なぜわざわざ宮崎や沖縄で開催するのでしょうか。
今回はその理由について解説したいと思います。
目次
2025年現在のキャンプ地一覧
2025年の各球団の春季キャンプ地を以下にまとめました。
球団 | 1軍/2軍/3軍 | 場所 |
読売ジャイアンツ | 1軍 | ・宮崎県宮崎市 ひなたサンマリンスタジアム宮崎 ・沖縄県那覇市 沖縄セルラースタジアム那覇 |
2軍 | ・宮崎県宮崎市 ひなたひむかスタジアム |
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3軍 | ・宮崎県都城市 高城運動公園野球場 |
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阪神タイガース | 1軍 | ・沖縄県宜野座村 バイトするならエントリー宜野座スタジアム |
2軍 | ・沖縄県うるま市 具志川野球場 |
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横浜DeNAベイスターズ | A班 | ・沖縄県宜野湾市 ユニオンですからスタジアム宜野湾 |
B班 | ・鹿児島県奄美市 名瀬運動公園奄美川商球場 |
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広島東洋カープ | 1軍 | ・宮崎県日南市 日南市営天福球場 ・沖縄県沖縄市 コザしんきんスタジアム |
2軍 | ・山口県岩国市 広島東洋カープ由宇練習場 ・宮崎県日南市 日南市営東光寺球場 ・宮崎県日南市 日南市営天福球場 |
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東京ヤクルトスワローズ | 1軍 | ・沖縄県浦添市 ANA BALL PARK 浦添 |
2軍 | ・宮崎県西都市 西都原運動公園野球場 |
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中日ドラゴンズ | 1軍 | ・沖縄県北谷町 Agreスタジアム北谷 |
2軍 | ・沖縄県読谷村 オキハム読谷平和の森球場 |
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福岡ソフトバンクホークス | A組 | ・宮崎県宮崎市 アイビースタジアム |
B組 | ・宮崎県宮崎市 宮崎市生目の杜運動公園第2野球場 |
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C組 | ・福岡県筑後市 タマホーム スタジアム筑後 |
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北海道日本ハムファイターズ | 1軍 | ・沖縄県名護市 Enagicスタジアム名護 |
2軍 | ・沖縄県国頭郡 かいぎんスタジアム国頭 |
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千葉ロッテマリーンズ | 1軍 | ・沖縄県石垣市 石垣市中央運動公園野球場 ・沖縄県糸満市 糸満市西崎総合運動公園野球場 |
2軍 | ・宮崎県都城市 都城市営野球場 |
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東北楽天ゴールデンイーグルス | 1軍 | ・沖縄県金武町 金武町ベースボールスタジアム |
2軍 | ・沖縄県久米島町 久米島野球場 ・宮崎県日向市 お倉ヶ浜総合公園野球場 |
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オリックスバファローズ | A組 | ・宮崎県宮崎市 SOKKENスタジアム |
B組 | ・宮崎県宮崎市 宮崎市清武総合運動公園第2野球場 |
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埼玉西武ライオンズ | 1軍 | ・宮崎県日南市 南郷スタジアム |
2軍、3軍 | ・高知県高知市 高知県立春野総合運動公園野球場 |
一部2軍のキャンプを山口や福岡で開催している球団もありますが、
やはり各球団の春季キャンプは宮崎もしくは沖縄で開催していることが多いようです。
春季キャンプを宮崎や沖縄で実施する理由
①暖かい気候
NPBの春季キャンプの歴史は1950年に遡ります。
当時は各球団の本拠地でキャンプを開催していましたが、
特に関西の球団は厳しい寒さに見舞われていたそうです。
1960年代半ばまで甲子園球場でキャンプを行っていた阪神の報道記事ではこのような記載がありました。
白雪をいただいた六甲から吹き下ろす寒風は…
雪がちらつく中で屋外で野球をし続けるのは辛そうですね、、
その後各球団が様々なキャンプ地を転々としますが、
NPBの記録を見ると1959年に読売ジャイアンツが宮崎でキャンプを行うようになり、
後を追うように他球団も宮崎でキャンプを行うようになったようです。
理由の1つとして宮崎と沖縄の気候があげられます。
宮崎は「2月の平均気温:8.6度」沖縄が「2月の平均気温:15度以上」
と本土と比較すると比較的暖かく屋外をメインとするスポーツである野球をやるためにちょうどいい気候となっています。
宮崎より沖縄の方が気温が高いので沖縄の方がキャンプ地として相応しいのではとも考えられますが、
宮崎の「2月の平均気温:8.6度」というのが野球の開幕時期である3月下旬の気温と近いため開幕に向けた調整がしやすいというメリットもあります。
こういった理由から宮崎がキャンプ地として選ばれることが多いようです。
②野球場が充実している
野球場が充実していることも大きなメリットの一つでしょう。
宮崎市内の野球場は全部で9つあり、
全て車で移動できる距離にあるため対外試合の実施がしやすいです。
沖縄県内にも16個の野球場があり、
こちらも車で移動できる距離にあります。
野球をするための環境が整っているということもキャンプ地として選ばれやすい理由の一つです。
③本拠地としている球団がないため、興行として期待できる。
宮崎や沖縄を本拠地としているNPBの球団は2025年2月現在ありません。
そのため、数少ない本物の野球選手を見る機会となるため、
宮崎や沖縄、その他周辺地域の方々がたくさんキャンプを見学しにくることが予想されます。
実際キャンプによる経済効果は121億円にものぼるといった調査レポートもあります。
④春季キャンプを海外で行った球団もあったがコストがかかる。
春季キャンプを海外で行った球団も過去にはありました。
例えば読売ジャイアンツは1961年から定期的にベロビーチ(米・フロリダ州)で春季キャンプを開催していましたし、最近ですと北海道日本ハムファイターズが2016年~2017年にピオリア(米・アリゾナ州)で、2018年~2019年にスコッツデール(米・アリゾナ州)で春季キャンプを開催していましたが海外キャンプはコストがかかるため、
現在は海外でキャンプをするNPBの球団はありません。
まとめ
宮崎や沖縄で春季キャンプを行う理由は以下ということが分かりました。
- 暖かい気候
- 野球場が充実している。
- 本拠地としている球団がないため、興行として期待できる。
- 春季キャンプを海外で行った球団もあったがコストがかかる。
筆者も昔宮崎にキャンプを見に行ったことがあるのですが、
選手との距離が近くサインをもらえる機会も多いです。
是非野球好きの皆さんも一度春季キャンプに足を運んでみてはいかがでしょうか!